さて、そろそろ使おうか・・・と思ったら壊れている。そんなことの多いエアコン。買い替え時期を迎えている方も多いのではないでしょうか。

適用畳数ごとに値段が大きく違うので「ちょっと小さくても安い方がいいかな?」と、安易に小さいエアコンを買う方も多く見られます。

でも、ちょっと待ってください。

そんなことを考えていたら、節約にはならないどころか、悪いことだらけの結果が待っていますよ。

決して安くはないエアコン。きちんと選んで、体にもお財布にも優しく使いましょう!




効きが悪くなる。

まず問題となるのはエアコンがそもそも効きづらいこと。

エアコンはサイズ(適用畳数)によって、発揮できる能力が全く違います。例えば、お部屋の広さが10畳あるのに、6畳用のエアコンを使っていたら、まず効きが悪くなります。

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高速道路に例えれば、周りは普通車に乗っているのに、自分は貧弱な軽自動車に乗っているようなもの。周りが鼻歌気分で走っているのに、自分は一生懸命アクセルを踏まないといけない

ゆき(はてな)

高速は辛いよね。
頑張ればなんとかなるけど・・・

さとし(標準)

登り坂ではスピードも落ちるよね。

なんとか流れに乗ることはできるかもしれません。でも登り坂がきたら、どうしても速度が遅くなってしまう・・・。

エアコンも同じです。小さいエアコンでも、なんとなく効いている気がするのは、エアコンが一生懸命頑張っているから。でも、ひどく暑い日になれば「今日はエアコンが効かないわねぇ」なんてことになってしまう。

エアコンには「6畳用ならこれぐらいの能力が必要かな?」という定格能力と呼ばれる目安があります。ダイキンさんのエアコンを例に見てみましょう。

能力比較(1)
出典:ダイキン工業株式会社

6畳用では、冷房定格能力が2.2kWとなっていますが、逆を言うと、6畳の部屋には冷房能力が2.2kW必要、という意味にも取れるわけです。定格能力とはそんな意味だと思ってください。

もうひとつ。上のカタログでは能力欄の()内にも数字が書いてありますね。例えば、6畳用の定格冷房能力は2.2kWですが、能力幅は(0.6~2.8)となっています。

定格能力は2.2kWですが、頑張れば2.8kWまでは出せるよ、ということです。高速道路での軽自動車の制限速度(定格能力)は80km/hですが、頑張れば120km/h(最大能力)くらいは出せますよね。(そんなこと言っていいのかわかりませんが・・・)

エアコンが頑張れば大抵はどうにかなってしまう。「なんとなく効いているから小さいエアコンでも十分だ。安い方がいいよね。」と経験的に考えて、小さめのエアコンを選んでしまう。実際そういう方はかなりいらっしゃいます。

考えてみて下さい。高速でアクセルをガンガン踏んでいたらどうなるか?

ゆき(びっくり)

危ない!!

・・・違います。

燃費、最悪ですよね?

電気代が高くなる。

車の燃費。エアコンで言えば電気代。

小さめのエアコンを選ぶ方が、あまり意識していない重要なポイントがあります。

エアコンは安い方がいいんでしょうけど、電気代は高くてもいいんですか?

エアコンの本体価格は、家電量販店に行けばすぐに分かります。一方で、電気代と言うのはイメージがつきにくいものです。

カタログを見れば、年間の電気代が書いてあります。畳数が大きくなるにつれて、エアコンの必要能力は大きくなりますから、普通は適用畳数の小さいエアコンの方が電気代は安いです。(エアコンのグレードが同じなら)

電気代比較(1)
出典:ダイキン工業株式会社

じゃあ本体価格が安くて、電気代も安い方が良いじゃん。

と思ったあなた!

ゆき(うれしい)

思った!!

さとし(怒る)

はい失格!(笑)

あなたの大きな部屋に設置された、小さいエアコンはエンジンがうなっているんです。

カタログに書いてある電気代は、適用畳数に見合う設置をした場合です。カタログに表示されている消費電力をもう一度確認してみましょう。

電気代比較(2)
出典:ダイキン工業株式会社

確かに6畳用でみると、冷房時の定格消費電力は570W。10畳用では780Wとなっています。サイズが大きい方が定格消費電力が大きくなっています。しかし、大事なのは、定格消費電力だけで判断してはいけないということです。

<定格消費電力とは?>

定格能力を発揮した時に消費する電気量。電気代の目安として見られることの多い数値。
しかし、エアコンは環境によって消費電力が大きく変わるため、消費電力の最小値と最大値も併せて確認した方が良い。

消費電力の最小値と最大値・・・消費電力の欄にある()内の数値です。6畳用でも125~820Wと、かなりの幅がありますね。

ここで注目したいのが、6畳用の最大消費電力よりも、10畳用の定格消費電力の方が小さいこと。

6畳用と10畳用の比較
出典:ダイキン工業株式会社

10畳を冷房するために必要な能力は2.8kW(10畳用エアコンの定格冷房能力)ですが、6畳用エアコンで2.8kWを出した場合、10畳用エアコンよりも大きな電力を必要とするのです。

つまり、一生懸命頑張っている6畳用エアコンより、余裕を持って動いている10畳用エアコンの方が消費電力が少ないのです。しかも、10畳用エアコンには能力に余裕があるので、ひどく暑い日があったとしても、快適に過ごすことができます

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これは、10畳用と6畳用に限ったことではありません。エアコンの仕組み上、8畳用と6畳用を比較しても同じことです。

エアコンには、効率がいいポイントというのがあります。例えば、50%くらいの力で動いているときが、もらったエネルギー(電気)に対して能力が出しやすい、というように。

6畳用のエアコンは、6畳間で使ったときに、より効率が良いポイントを多く使うよう設計されているんです。6畳で使ってこそ省エネになるように設計されているということです。

ゆき(標準)

メーカーとしては当然のことだよね。

さとし(標準)

8畳の部屋で6畳用のエアコンを使った方がいいなんて、あるわけないんだ。

寿命が短くなる。

エアコンがお部屋のサイズに合っていないと、エアコンの寿命は短くなります。ここが一番目に見えないデメリットです。

その理由は簡単です。

エアコンが小さすぎれば、一生懸命頑張りすぎてしまい、消耗が早くなるからです。

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では、大きければ良いのか?というと、そうではありません。

エアコンが大きすぎると、ちょっと頑張っただけで、すぐに設定温度に達してしまい、動いたり止まったりを繰り返すことになります。よく、照明をつけたり切ったりすると、球が切れるのが早くなると言われますが、それと同じです。

エアコンの適用畳数をお部屋と合わせることは、エアコンの寿命に深く関わることになります。いくら安いからと言って小さいエアコンを選んでも、早くに壊れて買い替えなければいけないのなら何の意味もありません

小さめのエアコンを選んでも良い場合

ここまで、適用畳数を守ったエアコン選びをおススメしてきましたが、ひとつだけ例外があります。

  • 冷房は夜しか使わない。
  • かつ、暖房はエアコンを使わない。

という条件を満たす場合です。

エアコンの冷房時の適用畳数は、真夏の日中を想定して設定されています。寝室などで、涼しい夜間にしか冷房を使わないのであれば、小さめのエアコンを使っても問題ないかもしれません。(熱帯夜に効きが悪い可能性はありますが・・・)

と、冷房のことだけ考えると真冬に泣きを見ますので、暖房はファンヒーターを使うなど、冬はエアコンに頼らないのなら小さめのサイズを選んでも良いでしょう。

まとめ

ご説明してきた通り、一部の例外を除いて、小さめのエアコンを使うことには「初期投資が安い」以外のメリットは全くありません。

むしろ、多すぎるデメリットが、そのメリットを潰してしまう事態になります。

小さいエアコンのここがダメ!
  • 効きが悪い。
  • 適正サイズのエアコンより電気代が高い。
  • 寿命が短くなる。

エアコンを選ぶときは適用畳数を守るようにしましょう。安さに目がくらんで、小さいエアコンを選んでしまうと、後で痛い目を見るかもしれませんよ!

それでは、また!୧꒰*´꒳`*꒱૭✧

ゆき(うれしい)

エアコンはちゃんと適用畳数を守って使ってね!!