最近の住宅では、節電のため、電球にLEDや蛍光灯を使用していることが多くなっています。

しかし、10年以上前に建てた住宅にお住まいの方や、賃貸アパートに暮らしている方は、未だ白熱電球のお世話になっていることも多いでしょう。

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多くの方は電気代を節約することには関心がありますが、どこにどれだけ電気を使っているかを知っている方は多くありません。明細によって「結果としての」電気代だけを意識してしまうからです。
みなさんは60型(54W)の白熱電球を、1日8時間点灯させたときの電気代をご存知でしょうか?

年間、約4,200円です。

電球型蛍光灯やLED電球に変更すれば、これを1,000円以下にまで抑えることができます。廊下/常夜灯/お風呂やトイレ/間接照明など・・・電球のお世話になっている場所も多いはず。

それでもあなたは、本体が安いからと言って白熱電球を買いに行きますか?




電気代はどうやって計算する?

本題の電球型蛍光灯、LED電球の話に入る前に、電気代の計算方法をご紹介しておきましょう。

仮に60型(54W)の白熱電球を100時間点灯させた場合、必要となる電力量は、

 54W×100h=5400Wh=5.4kWh
 (※ 1000Wh=1kWh)

となります。1kWh=27円(新電力料金目安単価)とすると、このときの電気代は

 5.4kWh×27円≒146円

です。1日8時間点灯なら、約12日で100時間となりますね。

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そう考えると、小さな白熱電球ひとつでもバカにはできないと思いませんか?家庭で使う電気のうち、照明の占める割合は20%近くにも及ぶと言われています。

白熱電球を、消費電力の低い電球型蛍光灯や、LED電球に交換することは、家庭の電気代を節約するのにとても効果の高い方法なのです。

蛍光灯/LEDの消費電力

電球型蛍光灯やLED電球のメリットは、白熱電球と比べて、少ない消費電力で同等の明るさを得られることです。

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例えば、60型相当(白熱電球では54W)の明るさを得るために必要な消費電力は、電球型蛍光灯では12~13W、LED電球では9W程度になります。

白熱電球 蛍光灯 LED
明るさ 60型相当
消費電力 54W 12W 9W
年間電気代 4,250円 950円 710円
寿命 1,000時間 6,000時間 40,000時間
価格 100円 800円 2,000円

※数値は資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2017冬」より引用。
※各数値は商品により変動します。年間電気代は1日8時間点灯の場合。

年間電気代を見てみると、白熱電球と比べて、蛍光灯/LED電球の電気代がかなり低くなっているのが分かりますね。特にLED電球は電気代が最も安く、効率に優れた電球です。

反面、製品価格は白熱電球が100円程度と最も安く、蛍光灯、LED電球の順に高価になります。

しかし、蛍光灯やLEDの寿命は、白熱電球に比べて

  • 電球型蛍光灯:約6,000時間
  • LED電球:約40,000時間

と長く、電気代も安いため、結果的にはメリットが大きいのです。例として60型相当の電球を、1日8時間点灯した場合の、3年間のトータルコストを比較してみましょう。

3年トータルコスト

使い始めてすぐは、本体の安い白熱電球が安くなっていますが、電気代の安い蛍光灯にすぐに追い越されます。

LEDは本体価格が高いため、蛍光灯より初期コストがかかりますが、1日8時間点灯だとすると、約2年で蛍光灯が寿命(6,000時間)を迎え、買い替えが必要となりますので、2年目以降はLEDが有利となります。

LEDの寿命は40,000時間(8時間点灯で13.7年)で、電気代も最も安いので、蛍光灯とのコスト差は年々大きくなり、長期的に見ればLEDが最もお得になります。

蛍光灯か?LEDか?

電気代を見ればLEDが最もお得です。

では、何でもかんでもLEDが良いかというと、そうではありません。蛍光灯とLEDの特徴を知って、用途に合わせた選択をするのがベストです。

蛍光灯のメリット/デメリット

白熱電球にも言えることですが、電球型蛍光灯のメリットは、柔らかい光が得られることです。後にも説明しますが、LEDの光は基本的に直進性が強く、光の広がりを感じにくいものです。(近年はLEDでも「全方向タイプ」という、白熱電球同等の拡散性が得られるものもあります。)

手ごろな価格で、拡散性の高いものを求めるなら、電球型蛍光灯を選択しても良いでしょう。天井設置の照明器具で、電球の取付方向が斜めになっている場合にもおススメです。

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但し、蛍光灯のデメリットとして、

  • 短時間の入切は寿命を縮める。
  • 寒い時期は明るくなるまで時間がかかる。

などがありますので、トイレや洗面所など、短時間しか利用しない場所には、LED照明を使った方がいいとされています。

蛍光灯は、長時間点灯し、拡散性が求められる、常夜灯や間接照明などには適していると言えるでしょう。

LEDのメリット

LED電球には、電気代が安い以外にも様々なメリットがあります。

圧倒的な長寿命

LEDは40,000時間の点灯が可能と言われています。

これは、1日8時間点灯なら約13.7年、10時間でも約11年は持つ計算になります。本体価格は最も高いですが、何年も無交換で使えますから手間もかからず、最もお得な選択肢です。

また、短時間の入切でも寿命が短くならないので、トイレや洗面所など、頻繁にON/OFFする場所でも安心です。

調光ができる

電球型蛍光灯は、調光対応しているものもありますが、ある一点で明るさが急に変化するなど、調光のスムーズさに難点があると言われています。

調光対応タイプのLED電球なら、“10%~100%の範囲で調光が可能”です。(※Panasonic公式サイトより)

紫外線が少ない

LEDから出る光には、紫外線がほとんど含まれていません。

紫外線が少ないので、光に虫が寄り付いたり、絵画や写真などが色褪せることも少なくなります。プリザーブトフラワーなども、紫外線によって寿命が短くなると言われていますので、玄関や廊下に飾っている人には嬉しいですね!

熱が少ない

白熱電球を交換するときに、まだ電球が冷えていなくて熱い思いをした方はいませんか?

LED電球なら発生熱が少ないので、チリチリに熱くなることはほとんどありません。電球から出る熱が少なくなれば、明かりをつけて部屋が暑くなるようなことも少なくなります。人間にとっても優しいですが、部屋を冷やしているエアコンにも優しくなりますね

寒くてもすぐに明るい

電球型蛍光灯と違い、LED電球の明るさは、寒さの影響を全く受けません。真冬の冷えた日でも、スイッチONですぐに明るくなる。これが、トイレや洗面所にLED電球が適している理由の一つです。

LEDのデメリット

LEDにも弱点はあります。それは価格の高さと、光の拡散性です。

しかし、長年使用することで結果的にコストは最も安くなりますし、近年は、白熱電球と同等の拡散性を追求した「全方向タイプ」も販売されています。

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使用場所に合わせて、全方向タイプを使い分けていけば問題ありません。LED電球の価格も安価になってきていますし、もはやLED電球に死角は無いと言っても過言ではありません。

電球選びのポイント!
  • LED電球が最もお得。
  • 頻繁にON/OFFする場所はLED一択。
  • 調光を求めるならLEDがおススメ。
  • LEDに拡散性を求めるなら「全方向タイプ」
  • 長時間点灯の場所で、お手頃価格を求めるなら電球型蛍光灯もアリ。

購入前の5つのチェック!

さて、蛍光灯にするか、LEDにするか、ある程度の目星はつきましたか?

目星がついたなら、実際にどんな電球を選べばいいのか確認していきましょう!

口金サイズの確認

電球の口金には様々な種類があります。主に使われているのはE26(26mm)とE17(17mm)の2種類です。

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他にも、スポットライトなどで稀に利用されるE11(11mm)などがあります。

見た目で分からない場合は、定規で実際にサイズを測ってみましょう。ここを間違えると購入した電球が取付できない大惨事が起きてしまいます。

明るさの確認

口金のサイズが分かったら、次に必要な明るさを確認しましょう。元に付いていた電球の明るさを目安にするのが一番分かりやすくて良いと思います。

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電球の販売コーナーに行くと、たくさんの電球が並んでいますが、電球型蛍光灯やLED電球には「40型相当」や「36W相当」などの表示が書かれていますので、それを参考にしてみて下さいね

他にも、商品パッケージに記載されている「lm(光量の単位:ルーメン)」を見て選ぶ方法もあります。こちらも、元の電球の明るさを参考に選ぶことになりますが、電球工業会のガイドラインでは、次のように記載されています。

区分 定格初光束(lm)
20型相当 170 lm
30型相当 325 lm
40型相当 485 lm
50型相当 640 lm
60型相当 810 lm
80型相当 1,160 lm
100型相当 1,520 lm

出典:電球工業会ガイドライン

もし、お使いの電球が白熱電球かどうか分からない場合は、熱線が見えるかどうかを確認すると良いと思います。

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電球が乳白色で見えづらい場合でも、光に透かして見ると熱線が見えると思いますよ(^^)

光の色を選ぶ

蛍光灯/LED電球の光の色には

  • 電球色相当
  • 昼白色相当
  • 昼光色相当

の3種類があります。

電球色相当は暖かい雰囲気に、昼白色相当は爽やかな雰囲気になります。お部屋のシーンなどに合わせて、お好みのものを選びましょう。

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調光機能があるか?

照明器具に調光機能があるか?も確認しましょう。

調光機能がある器具に、調光対応でない電球を使用すると、電球の故障にもつながります。せっかく購入した電球を壊さないためにも、調光機能があるものには調光対応タイプの電球を選びましょう。

電球の大きさは問題ないか?

電球型蛍光灯やLED電球は、白熱電球よりも構造が複雑なので、電球サイズが大きくなりがちです。

特に、カバーのある照明器具の電球を交換する場合は、購入する電球がカバーに収まるか?などを事前に確認しておきましょう。

密閉型器具に使う場合

洗面所やバスルームなどに多いですが、プラスチックカバーに覆われ「密閉された」照明器具があります。

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このような器具の電球を交換する場合は「密閉型器具対応」の電球を選びましょう。対応していない電球の場合、放熱が妨げられて電球が故障したり、寿命が短くなるなどの不具合が発生します。

Sマークに注意!

比較的新しい照明器具の場合、器具周りに省エネのための断熱が施されているケースがあります。

その場合は「断熱施工器具対応タイプ」の電球を使用する必要があります。お使いの照明器具に「Sマーク」が付いている場合は、断熱施工がされていますので注意が必要です。

Sマーク
出典:日本照明工業会

対応した電球を使わないと、密閉型器具の場合と同じ理由で、こちらも発熱によって故障などの不具合が発生します。

まとめ

今回は電球型蛍光灯/LED電球の節約効果と、その選び方についてご紹介しました。

基本的にはLED電球が最もお得ですが、買い替えの予算や設置場所に応じて、より良い選択をしていきましょう。

また、電球ではなく、蛍光灯器具のランプをLEDに交換する場合は、器具とランプの組合せ可否をきっちり確認しないと、火災が発生する危険性もあるので注意が必要です。

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より良い節約ライフをお楽しみください(^^)
最後までお読み頂きありがとうございました!

それでは、また!୧꒰*´꒳`*꒱૭✧